お風呂の寿命を見極める4つのポイント

お風呂の寿命は、一般的に15~20年程度といわれています。ただし、寿命は使用頻度や環境、日頃のメンテナンス状況によって変わるため、あくまでも目安と考えてください。特に、ユニットバスの場合は、10年程で寿命を迎えてしまう場合もあるため注意が必要です。
◾コーキングが劣化してる
コーキングのひび割れ・痩せ・はがれなどの劣化が見られたら、お風呂の寿命が近づいてる可能性があります。コーキングは、浴槽と壁の隙間、壁と壁の間を埋めるためのもので、「ゴムパッキン」と呼ばれる部分です。コーキングの劣化を放置していると、ひび割れた隙間から浸水が起こり、水漏れ・腐食の発生やシロアリ被害を受けやすくなります。お風呂のパッキンには通常防カビ剤が添加されていますが、時間の経過とともに効果は薄れてきます。カビが繁殖しやすい状況になっている場合も、お風呂の寿命が近いと判断して良いでしょう。
◾カビが取れない・サビが進行している
通常、カビやサビが発生した場合も、一手間かけて掃除をすればある程度除去できます。強力な洗剤を使ってもカビやサビが取れなくなってきたら、寿命を疑ったほうがよいでしょう。表面だけでなく浴室内部にもカビが広がっている場合、表面だけ掃除をしてもすぐに繁殖してしまいます。また、サビを放置すると固着・腐食が進みます。気づいたらお風呂全体がボロボロになっている場合もあるため、早急な対応が必要です。
◾排水口の臭いが強くなってきた
排水口の臭いが強くなってきたら、素地不足が原因ではなく部品の破損や経年劣化の可能性が高いです。排水口は通常、排水管内の臭いが逆流してこないように、排水トラップに水を貯めて蓋をする構造になっています。しかし、排水口内のパーツの破損やパッキンの劣化でその機能を果たせなくなると、臭いが逆流してしまいます。掃除をしても状況が改善されない場合は、リフォームを検討したほうがよいでしょう。
◾壊れたパーツの製造・販売が終了している場合
一般的に、お風呂に使われる補修部品は供給期限が定められています。古いパーツが破損した場合交換しようとしても生産終了している場合があるので注意が必要です。部品の供給が終了しているほど古いお風呂は、寿命と考えたほうがよいでしょう。
お風呂を早めに交換・リフォームしたほうが良い理由

お風呂は完全に寿命を迎えてから交換するのではなく、できる限り早めの交換・リフォームをおすすめします。早めに交換・リフォームをした方がよい理由は、おもに以下の4つです。
◾時間が経つほど費用がかかる
◾漏水リスクが軽減できる
◾掃除の手間が大幅に減る
◾長期的に見れば光熱費の節約になる
もし、古いまま放置をするとどうなるかも含めて詳しく見ていきましょう。
時間が経つほど費用がかかる
日頃どれだけ念入りに掃除をしていても、お風呂を使い続けている限り経年劣化は避けられません。お風呂の交換・リフォーム費用は、内部の劣化や腐食が大きいほど工事が大変です。そのため、先延ばしにするほど費用がかさんでしまいます。費用を抑えるためにも、不具合が生じていないかをチェックすることが大切です。寿命の兆候が見られた段階で、交換・リフォームを検討しましょう。また、お風呂の交換・リフォームは、依頼から施工完了までに一定期間を要します。しばらくの間、お風呂が使えないことも想定しておかなければないません。故障するまで放置し、そこから慌てて対応することがないようにしてください。
漏水のリスクが軽減できる
先述したとおり、防水のためにコーキングが浴槽と壁の隙間、壁と壁の間に施されています。コーキングは経年劣化によるひび割れや亀裂・剥がれが生じ隙間から浸水が起こり、水漏れ・腐食の発生やシロアリ被害を受けやすくなります。漏水は壁パネルの裏や床下で発生するため、漏水していることが発見されずそのままになってしまうことが多く、気づいたときには被害が甚大になるケースがあります。「水栓や換気扇が故障した」「浴槽に亀裂が生じた」など目に見えた不具合が発生する前に時期が来たら定期的に点検や交換することをおすすめします。
掃除の手間が大幅に減る
お風呂は古くなればなるほど、頑固な汚れが増えて掃除が大変になります。カビが浴室内部にまで侵入していると、掃除をしてもすぐにカビが繁殖してしまい負担は増える一方です。細菌のユニットバスは、汚れが付きにくい素材を使用していたり、拭き取りやすいように防水加工されていたりと工夫された製品も多くあります。リフォームでお風呂を新しくすれば、掃除やメンテナンスにかかる負担を大幅に減らせるため、早めに交換するのがよいでしょう。
長期的に見れば光熱費の節約になる
お風呂の交換・リフォームは、光熱費の節約も期待できます。最新の浴槽は断熱性能が高くお湯が冷めにくいため、追焚きやお湯足しの回数を減らすことが可能です。これにより、省エネ効果が高まり電気代・ガス代を抑えられるでしょう。リフォーム時にまとまった費用がかかるとしても、長い目で見れば光熱費の節約になることを覚えておきましょう。また、省エネを目的にリフォームする場合、国や自治体の補助金を活用できる場合があります。
お風呂のリフォーム方法

お風呂のリフォーム方法は、おもに以下の2パターンに分かれます。
◾湿式工法からユニットバスへ変更する
◾ユニットバスからユニットバスへ変更する
湿式工法からユニットバスへ変更する場合
湿式工法とは、左官工事に代表されるモルタルなどを使った施工方法です。お風呂の工事の場合、浴室まわりに防水をしたうえで、タイルなどで床・壁を仕上げていきます。一方ユニットバスは、あらかじめ工事で作られた浴室の壁・床・浴槽などのパーツを組み立てて設置するタイプのお風呂です。湿式工法から変更する場合、お風呂の床下や壁の補強が必要になるため、施工には数日~7日間とやや期間を要します。
ユニットバスからユニットバスへ交換する場合
ユニットバスから新しいユニットバスにリフォームする場合、同じサイズのものに交換するケースが大半です。サイズ調整の工事が不要なため、施工も2日間~3日間ほどで済みます。
その他の設備を交換・リフォームする場合
お風呂の一部の設備のみを交換・リフォームする場合や、新たに機能を追加するケースなどもあるでしょう。
設備の一部を交換
◾浴槽の交換
◾手すりの交換
◾給湯器の交換
新たな機能の追加
◾追焚き機能
◾浴室暖房・乾燥機能
◾ジェットバス
浴槽のみの交換であれば1日程度、手すりの交換は数時間で行えます。オプション機能の追加は製品やメーカーにもよるため、あらかじめ問い合わせるなどして確認しておきましょう。
お風呂をリフォームする際の注意点

お風呂の交換・リフォームには費用や時間がかかります。施工後に後悔しないためにも、以下の3つに注意しましょう。
◾マンションの場合は管理規約を確認する
◾スペースの確保・構造のチェックを行う
◾費用をおさえられないか考える
マンションの場合は管理規約を確認する
戸建の場合は自分の土地・家のため気にする必要はありませんが、マンションでリフォームを考えている場合は注意するべき点がいくつかあります。マンションには管理規約というものがあり、その範囲内で行えるリフォームを検討しなければいけません。特に水回りのリフォームに関しては、水漏れなどでほかの居室に被害がおよばないようにお風呂のリフォームそのものが禁止されているケースもあります。トラブルを避けるためにも、管理会社に問い合わせてマンションの管理規約を事前に確認することも必要です。マンションによっては事前にリフォーム後の仕様などを申請する必要があるため、お住まいのマンションの管理規約は確認しておきましょう。
スペースの確保・構造のチェックを行う
湿式工法のお風呂からユニットバスにリフォームする場合、あらかじめ設置できるスペースを確保する必要があります。もともとユニットバスであれば、同じサイズのものに変更するため問題ありませんが、新たにユニットバスにするのであればチェックは必要です。現状のスペースではユニットバスが収まりきらない場合、お風呂に隣接する洗面所などを少し削ってスペースを確保するなどの手段が考えられます。
費用を抑えられないか考える
一般的に、ユニットバスから別のユニットバスへ変更する場合は比較的費用が抑えられますが、湿式工法からユニットバスへ変更する場合でも表を抑える方法はあります。施工内容をチェックして、費用を抑えられる箇所はないかを確認してみましょう。見積もりは、複数業者に依頼して比較・検討することが基本です。ただし、安ければ良いわけでもありません。後から追加費用を請求されるケースもあり、施工内容と費用が見合っているかの確認が必要です。また、介護リフォームや省エネリフォームを検討している場合は、国や自治体の補助金を受給できるケースもあります。自治体によっては活用できる制度は異なるので、居住地域の自治体に一度問い合わせてみるとよいでしょう。
お風呂の寿命を延ばすための3つの心がけ

先述したとおり、一般的なお風呂の寿命は15年~20年程度ですが、普段の使い方やメンテナンス次第で寿命を延ばすこともできます。お風呂をできるだけ長く使い続けるために押さえておきたいポイントは、以下の3点です。
◾定期的な掃除を心がける
◾換気を行い、湿気を防ぐ
◾コーキングをケアする
それぞれ詳しく見ていきましょう。
定期的な掃除を心がける
お風呂を長持ちさせるためには、定期的な掃除を心がけ、汚れをためないことが大切です。排水トラップに髪の毛やゴミの蓄積、ぬめりが発生しないよう、排水口の掃除は念入りに行う必要があります。また、せっけんや皮脂などの洗い残しや水分残りは、カビが繁殖する原因となります。掃除の後は、しっかり洗い流し、浴室を乾燥させましょう。お風呂の経年劣化は避けられませんが、定期的に掃除をすることで、寿命がそれ以上短くならないようにすることができるはずです。
湿気を防ぐために換気を行う
お風呂の劣化の原因にもなるカビやサビの発生を抑えるには、浴室内に湿気を溜め込まないようにしましょう。入浴後は窓を開けた状態で換気扇を回しておくと、空気が循環して湿気がこもらないようになります。マンションなどでお風呂の窓がない場合は、浴室のドアを開ける、サーキュレーターを活用する、24時間換気の浴室乾燥機をつけるなどの対策が効果的です。他にも浴槽にお湯を張る際は蓋をする、入浴後や掃除のあとは水滴を拭き取る、などの対策も効果的です。万が一カビが発生したら、広がらないようにすぐに掃除をしましょう。
コーキングをケアする
どれだけ小まめに掃除をしていても、コーキングは10年ほどで劣化が目立ってきます。コーキングが劣化したまま放置すると、防カビ性能が落ちるだけでなく、ひび割れの発生で水漏れや浴室内部の劣化につながり大きなトラブルに発展しかねません。掃除は継続しつつも、劣化目立ってきたらコーキングの打ち直しを検討しましょう。ほかにも、水栓や排水口のパーツなども数年に1回程度は、点検や交換の検討をおすすめします。自分で判断が難しい場合や交換の仕方が分からない場合は、専門家に相談しましょう。
お風呂の交換・リフォームは是非ご相談ください

一般的にお風呂の寿命は15年~20年ほどですが、これはあくまで目安です。使い方やメンテナンスによって寿命が早まることもあれば、逆に長持ちさせられる場合もあります。経年劣化は掃除をしても避けられないため、寿命を迎えるタイミングを見極めることが重要です。時間が経って汚れが蓄積されるほど、工事が大変になり費用もかさみます。費用を抑えるためにも、掃除では改善できないような不具合が発生したら、できるだけ早めに交換・リフォームを検討・依頼するようにしましょう。お風呂のリフォームは、業者選びも重要です。ホームページに実績や施工事例が搭載されているところであれば信頼できるといえます。

