汚水桝がつまる・溢れる主な原因

汚水桝がつまる・溢れる主な原因

汚水桝埜津真理が発生する原因は、単なる汚れの蓄積だけでは有りません。放置すれば汚水桝が溢れて衛生環境を損なうリスクが高まるため、まずは何が原因で流れが止まっているのかを正確に把握しましょう。

配管の詰りが起きている

汚水桝の詰りや溢れの代表的な原因は、キッチンから流れる「油脂汚れ」です。洗剤で分解しきれなかった油が冷えて固まると、排水管の内側にラード状に付着します。これが繰り返されると管が狭くなり、最終的に完全に塞がってしまいます。

木の根が侵入している

庭に植木がある家庭で多いのが植物の根によるトラブルです。経年劣化によって汚水桝や排水管にわずかなひび割れや隙間が生じると、植物の根は水分を求めて侵入します。管の中で根が網目状に成長すると流れてきたトイレットペーパーやゴミを絡め取るフィルター化として排水を完全に遮断します。この場合は自力での解消が難しく、専門業者による特殊な根切り作業や配管交換が必要になるケースが多いです。

汚水桝や排水管が破損・劣化している

汚水桝の寿命は一般的に20年~30年程度といわれています。特に古い住宅に多いコンクリート製の桝は長年さらされている下水の成分によって少しずつ腐食が進み底に穴が開いたり壁面が崩れたりすることが珍しくありません。破損箇所にできた段差や凹凸に排泄物が引っかかるようになると水の流れが妨げられます。その結果、行き場失った汚水が桝の外へ溢れ出していきます。

排水管の匂配不良など構造的な問題がある

通常、排水管は水が自然に流れるように一定の傾斜(匂配)がつけられています。しかし、以下のような原因で管の角度が水平に近づいたり、逆側に傾いたりすると、水の流れは一気に悪化します。

・地震による地盤のずれ・長年の重圧による地盤沈下・新築時の設計ミスや施工不良

匂配不良が発生している場合、いくら掃除を繰り返しても再発を免れません。根本的に解決するには配管を引き直すといった大規模な改修工事を検討する必要があります。

汚水桝が溢れたときにするべき事

汚水桝から水が溢れている光景を目の当たりにすると焦ってしまいがちですが、まずは被害を最小限に食い止めるための冷静な対応が必要です。ここでは、二次被害を最小限に抑えるための具体的な応急処置を紹介します。

水回り設備の使用を中止する

汚水桝が溢れている状態は、家からの排水が行き場を失っているサインです。そのまま無理に水を使い続けると、溢れる水量が増えるだけでなく、排水口から汚水が噴き出して室内浸水を招く恐れがあります。

・キッチン・お風呂・トイレ・洗濯機など

まずは、上記の全ての水回り設備の使用を中止し家族全員に「今は水を使わないで」と伝えて不意な排水を防ぎましょう。

水回りの設備の症状を確認する

次に、どの範囲でトラブルが起きているのかを確認し、原因箇所を特定しましょう。ただし、確認のために何度も水を流すと被害を広げるので注意が必要です。具体的には、コップ1杯程度の水を流して症状を把握するのがおすすめです。

・キッチンやトイレだけで流れない:宅内配管(枝管)の局所的なつまり

・家中の水が一切流れない:屋外の汚水桝や主管(本管)の重度な詰り

何処で流れが止まっているかを把握しておくと、業者へ連絡する際に状況説明がスムーズになります。

汚水桝の蓋を少しずらして圧力を逃がす

管内に空気が閉じ込められ、高い圧力がかかると室内への逆流が激しくなることがあります。安全に配慮しながら、溢れている箇所の近くにある汚水桝の蓋を数センチだけずらして隙間を作りましょう。密封された配管内の空気を逃がすと。室内への逆流を一時的に防げる場合があります。ただし、勢いよく汚水が噴き出す危険性や、害虫が飛び出す可能性があるため、以下の対策を講じるのがおすすめです。

・ビニールシートを被せながら作業する

・手袋・ゴーグルを着用する

汚水桝が溢れたときの詰り箇所の特定方法

汚水桝は、家から公共の下水道または浄化槽に至るまで、敷地内に複数設置されています。どこで流れが止まっているかを正しく特定できれば自分で対処可能か業者を呼ぶべきかの判断がつきやすくなります。ここでは、汚水が溢れた際に詰り箇所を特定する方法をまとめました。

複数の汚水桝の蓋を開けて順番に確認する

以下の手順で建物の近くにある桝(上流)から道路側にある公共桝(下流)に向かって順番に確認していきます。

1:家側(上流)の桝から順番に蓋を開ける

2:桝の水位を確認する

3:水が溜まっている桝と溜まっていない桝を確認する

4:その間の排水管が詰り箇所と判断する

蓋を開ける

まずは、建物のすぐ脇にある「キッチン用」「トイレ用」などの個別桝から確認を始めます。マイナスドライバーなど使って小さなマンホールを一つずつ開けていきましょう。

桝の状態から詰りの境界線を探す

次に、それぞれの桝の水位を確認します。正常な桝は底に少し水が流れている程度ですが、詰りがある箇所では水位が異常に高くなっていたり汚物がパンパンに溜まっていたりするのが特徴です。その後、水が溜まっている桝と溜まっていない桝を確認し、詰りのポイントを絞り込みます。たとえば、「家から2番目の桝は満水だが、3番目の桝は空(または正常に流れている)」という状況を想定して下さい。この場合、排水は2番目までは到達していますが、そこから先の3番目には十分流れていません。つまり、2番と3番の間にある配管内で詰りが起きていると判断できます。

汚水桝の詰り・溢れを放置すると起きるトラブル

汚水桝の不調を「まだ少し流れるから」と放置するのは、非常に危険です。放置期間が長引くほど、逆流したり、悪臭が広がったりするリスクが高まります。最悪な事態を招く前に、放置がもたらすリスクを確認しておきましょう。

トイレや排水口から逆流する

汚水桝が完全に閉寒すると、家の中で使った水は行き場を失い以下のように宅内で低い位置にある排水口から、一気に溢れ出します。逆流が発生すると、床や壁、家財道具が汚水まみれになる床上浸水につながり、多額のクリーニング費用やリフォーム代が発生します。被害規模によっては、修繕費だけで数十万円かかるケースも珍しくありません。

家全体の排水の流れが悪くなる

最初はキッチンの水の流れが少し悪い程度の予兆でも、放置すれば家全体の排水に悪影響を及ぼします。例えば、キッチンの詰りが原因で洗濯機の排水エラーが勃発したり、お風呂の栓を抜くとトイレからボコボコと音が鳴ったりするのは危険なサインです。そのまま使い続けると、最終的には家中の水回りが使えなくなり、日常生活に大きな影響を及ぼす恐れがあります。

汚水桝の詰りは業者に依頼するべき?

汚水桝のトラブルは、無理に自力で解消しようとすると配管を傷める原因になります。また、慣れない作業によって詰りを奥に押し込み、状況を悪化させるケースも珍しくありません。自分で対処できないと感じたら、無理せず専門業者に修理や点検を依頼するのがおすすめです。

業者に依頼すべき判断基準

以下の症状がある場合は、自分で対処するのが難しいため、速やかに専門業者へ依頼しまそう。

・汚水桝から水が溢れ出している

・家中の排水がスムーズにいかない

・桝の中に木の根が侵入している

・コンクリート桝が破損している

・地盤沈下が起こっている

また、ホースの洗浄で詰りが解消されない場合も業者への依頼を検討してください。配管の奥深くに頑固な油の塊が固着している可能性が高いため、プロの機材で洗浄してもらうのが理想です。

汚水桝トラブルで確認すべき管理責任

汚水桝が溢れた際、その修理費用を誰が負担するのかはトラブルの発生箇所によって決まります。まずは、落ち着いて何処にある汚水桝にトラブルが起こっているかを確認し適切な連絡先を判断しましょう。

敷地内の汚水桝の場合

自分の敷地内(宅内)にある汚水桝や建物から桝へと続く排水管は基本的に建物の所有者の私物扱いです。

・費用の負担者:家主(所有者)

・対応:専門の業者へ自ら依頼

詰りの解消費用はもちろん、老朽化による桝の交換工事費なども、全て自己負担です。ただし、排水管の詰りが原因で起きた床上浸水などの被害については、加入している火災保険の水漏れ特約が適用される場合があるため、保険会社への確認をおすすめします。

道路付近の公共桝の場合

道路との境界付近(敷地の入り口付近)にある市町村のマークが入った「公共桝(最終桝)」やその先の公共下水道で詰りが起きている場合は,

原則として自治体の管理責任となります。

・費用の負担者:市区町村

・対応:役所の窓口(下水道課など)への連絡

原因が公共桝の破損や道路下の本管の詰りであれば、基本的には自治体の負担で修理してもらえます。ただし、家から流した異物が原因であることが明らかな場合は、費用の負担が求められるケースもあるため注意が必要です。

賃貸住宅・集合住宅の場合

賃貸物件やマンションにお住まいの場合はトラブルの箇所や原因によって責任管理が変わります。

・経年劣化や共用部の詰り:管理組合や大家さんの負担

・入居者の不注意:借り主の負担

・対応:管理会社に連絡

マンションの場合、縦に貫通している「共用管」での詰りは原則として管理会社の責任ですが、自分の部屋から出ている「枝管」の詰りは自己責任とされる場合があります。まずは管理会社に連絡し、何処で何が原因で詰まっているのかをプロに調査してもらう手順を踏みましょう。

汚水桝の詰り・溢れを予防する方法

突然の溢れや詰りを未然に防ぐためには、日頃から汚水桝を適切にメンテナンスしておく必要があります。重度のトラブルに発展する前に、以下の予防策を習慣化しましょう。

定期的に汚水桝を点検・掃除する

年に1~2回、汚水桝の蓋を開けて点検しましょう。蓄積した汚れが軽微なうちに、以下のようなセルフケアすると将来詰りのリスクを大幅に軽減できます。

・水面に浮いた油の塊や底の堆積物をひしゃくですくい取る

・壁面や底をホースで水洗いする

油や固形物を排水口に流さない

溢れや詰りを防ぐためには、汚水桝を汚さない事が大切です。特にキッチンから出る油汚れは、冷えて固まって除去が難しくなるため、以下のようにトラブルを予防しましょう。

・使用済みの油は固めるか、古紙に吸わせて捨てる

・食器や調理器具のベタつきはペーパーで拭き取る

また、トイレに異物を流さないこともトラブルを防ぐ為の基本です。「トイレに流せる」と記載のあるものも、成るべく流さずゴミとして捨てることを意識してください。

汚水桝が詰まった・溢れたときは早めの対応が重要

汚水桝のトラブルは、放置すると被害が拡大し、高額な修繕費や近隣トラブルに発展しかねません。自力での対処が難しいと感じたら無理せず信頼できるプロに相談しましょう。



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